Macとの出会い

Apple教に入信して、早20年近い年月が経とうとしています。今の我が家にはMacが2台、iPodが4台、そして、AirMac(無線LAN)も2台あり、Apple製品に囲まれて生活しています。Apple製品なら何でもよい訳ではなく、語り始めると止まらなくなるのですが、まずはApple教へ入信するきっかけとなったMacとの出会いについて書いてみたいと思います。

ブログ始めました」でも書きましたが、僕の家にPC(当時はマイコンと呼んでいた)がやってきたのは1981年(当時11歳)のことでした。父が「これからはコンピュータの時代になる」と言って、何の前振りもなく、突然に買ってきたのを覚えています。小学生ですから、やりたいことはゲームgame。雑誌に市販ゲームソフトのソースが掲載されていたのどかな時代で、ゲームがやりたい一心で、ひたすら意味もわからずそれを打ち込んでいました。中学生になった頃には簡単なプログラムも書けるようになっていましたが、高校生になった頃から別のこと(carmusic)に興味は移り、PCからは一度遠ざかりました。

大学では通信工学を専攻したものの、クラスメートと「理系なのにパソコン使えなくても大丈夫なのかなsweat01」なんて話してた、これまたのどかな時代でしたtaurus。3年生(1991年)でゼミに所属したのですが、ゼミの教授がMacしか使わないというので、早速、生協の本屋でMacの本を物色です。

何だこりゃ coldsweats02

まさに、衝撃の出会いでした。それまで、コマンドというので命令を書いてコンピュータを操作するのしか知らなかったのに、Macはマウスでプチプチとクリックするだけでほとんどの操作ができてしまいますhappy02。Windowsが世に出る遥か前の話です。というか、この数年後に登場するWindowsなんかよりも、遥かに洗練されていました。デザインも操作性もすべての点においてです。生協で立ち読みしながら、すぐにApple教に入信し、この日からMacのある生活が始まりました。

とはいえ、貧乏学生がいきなりMacを買える訳がありません。当時のMacは非常に高価(100万円前後)で、主なユーザーは医者か弁護士という時代だったため、コンピュータ業界のポルシェなんて言い方をする人もいました。ゼミ室でMacと初対面する前に何度も買った本を読んでイメージトレーニングしたのを思い出します。

次回は、これまでの愛機をご紹介します。


Mac遍歴 (モノクロからカラーへ)

これまでに数々のMacを使ってきましたが、自分で購入して自宅で使ってきたMacを数回に分けて紹介します。たぶん、普通の人にはどーでもいいこだわりが満載だと思いますcoldsweats01

Classic II (1992年購入)

1992_classic_iiMacとの出会い」でご紹介したとおり、大学のゼミがMacを使い始めるきっかけでした。ゼミの一期生だったため、ゼミには先輩も後輩もいなくて、同学年の12名だけでした。4年生になり、後輩が入ってからも、ゼミ室にはMacは3台だけsweat01。卒論の研究も執筆もこの3台で行なう訳で、当然の如く奪い合いです。夜中に突然アイディアがひらめいたときに、すぐに計算を始めたくても、Macはゼミ室sad

どうしてもMacが欲しくて、親に頼み込んで買ってもらったのがClassic IIでした。確か、当時20万円くらいだったと記憶しています。今になって振り返ると、何て脛かじりな息子だったのだろうと思います。ゼミ室にはSE/30II siがありましたが、SE/30のコンパクトさとII siのデザインを兼ね備えた、僕にとっては究極のMacでした。こいつを手に入れたおかげで、自由に研究することができ、無事に卒業できました〜happy01

ちょうど2年後にLC475を購入して現役引退しましたが、デザインがとても好きで、思い入れも強かったこともあり、使いもしないのに、10年以上も所有していました。電源を入れることもなく、部屋の片隅に置いたままだったので、今の家に引っ越すタイミングで処分してしまいましたが、今でも大好きなMacです。

LC475 (1994年購入)

1994_lc475

社会人2年目である1994年の春にインターネットに出会い、秋には当時サービスが始まったばかりの個人向けISPに加入しました。同時に、無性にカラーのMacが欲しくなったのですheart04。今では考えられないでしょうが、Classic IIはモノクロだったのですcoldsweats01

自分が買える範囲で、デザイン的に許せるのは、既に販売が終了しているLC IIIのみ。中古に狙いを定め、普段は近寄りもしない秋葉原に出かけて相場を調べ、1週間ほど考えました。買おうsign01と決心して、再び秋葉原に行きましたが、狙っていたLC IIIは既に売れていましたcrying。別のLC IIIもありましたが、セットのモニタがApple純正じゃなかったのでパス。仕方なく、新品のApple純正モニタとセットになっていた中古のLC475を128,000円で買いました。

買った当初はカラーになった上に速くなったと満足していましたが、すぐにデザイン的な不満の方が大きくなってしまいましたpoutLC IIILC475も薄いボディーを採用していますが、LC IIIが中央やや上に横一本の溝を刻み、その右端にFDDの取出し口を埋め込む絶妙なデザインに対し、LC475はのっぺりとしたフロントに取って付けたようなFDD。車に例えるなら、ドア部分のプレスラインの位置がちょっと違っただけで、デザインのバランスがずいぶんと違ってしまうようなものです。

Classic IILC IIIII siフロッグデザインが手がけたデザインなんですが、LC475辺りからデザイン会社が変わってしまったんですよねぇ。僕の中ではその差は歴然としていましたconfident。たぶん、普通の人にはどーでもいいことでしょうがsweat02

というわけで、わずか9ヶ月で手放してしまいました。後にも先にも、こんな短命だったMacはこいつだけです。


Mac遍歴 (PowerPCの時代へ)

前回に続き、今回も普通の人にはどーでもいいこだわりがたくさん書かれてますcoldsweats01

Power Macintosh 6100/66 (1995年購入)

1995_power_macintosh_6100 実は、LC475を買ったとき、予算さえ許すのであれば、デザイン面でも性能面でも遥かに優れていたPower Macintosh 6100/60が欲しいと思っていました。でも、発売当初の値段は378,000円sign03 当然ですが、憧れで終わりですsad

ところが翌年、クロックアップしたPower Macintosh 6100/66が発売され、型落ちとなった6100/60の中古品が手の届きそうなところまで下がってきましたdeliciousLC475に見切りを付け、中古のPower Macintosh 6100/60を求めて秋葉原に出かけたものの、どこのお店に行っても在庫がありません。予算オーバーでしたが、新品のPower Macintosh 6100/66を213,000円で購入しましたcoldsweats01

各種記事で設置面積の大きさが指摘されていましたが、自分の机に置いてみてびっくりcoldsweats02。ばかでかいsweat02。でも、デザインは最高だし、PowerPCになって速くなったし、おまけにCD-ROMも付いて、大満足でしたlovely

ちなみに、この頃のPower Macintoshシリーズを最後に、Macのデザインは史上最悪の時期に突入します。待てど暮らせど、部屋に置きたいと思うような心惹かれる美しいデザインのMacが出てこないcrying。そんな事情もあって、CPUのアップグレードカードでドーピングwrenchを施すことで2度の延命を図り、丸4年間も使い続けました。

僕の手を離れた後は、実家の両親に譲り、2002年くらいまで現役として活躍してくれました。両親が使わなくなってからも、実家のラックに置きっぱなしでしたが、先月帰省したときには、ついに処分されてました。僕の中では、Classic IIと並んで心に残るMacです。

twentieth anniversary Macintosh (1999年購入)

1999_tam 1997年春、衝撃的なMacが発表されましたshine。Apple創立20周年を記念したモデルtwentieth anniversary Macintoshです。世界限定12,000台で、日本での価格は888,000円coldsweats02。初めて行ったMac Expoでカタログを入手し、ため息をつきながら穴が開くほどカタログを眺めたものです。カタログは、今でも大切に取ってあります。

ところがsign03 1999年春、LINK CLUBという小冊子で新品が売られているじゃないですかlovely。しかも、お値段は247,000円happy02。翌日には郵便局で定額預金を解約し、電話で注文してましたcoldsweats01。後で知ったのですが、コストパフォーマンスがよくなくて敬遠されたのか、USを中心にかなり在庫が余ってたようなんですね。そこで、発売から2年近くも経って安売りされたというのが実情でした。

でも、僕にはそんなこと関係ありません。確かに、当時、これまた衝撃の初代iMacが178,000円で売られていたことを考えると、高い買物です。でも、落ち着いた色使いに、革張りニーパッド付きのキーボード、BOSEのサブウーハー、そして、このデザインheart04。こいつを手に入れられたのは、本当にラッキーであり、幸せなことでした。

しかし、そんな最高のMacも、時代の波には勝てませんでした。2001年に発売されたMac OS Xが動かなかったのです。過去の遺産と決別したモダンなOSを使うため、次のMacの購入を決心することとなります。

twentieth anniversary Macintoshのオーナーは、愛着を込めて、こいつのことをTAMと呼びます。TAMと過ごした日々を車に例えるなら、「あぁ、昔、古いフェラーリに乗ってたこともあったよ。楽しい車だったなぁ。でもね、最新のハイブリッド車が欲しくなったんだよね。」って感じでしょうかconfident


Mac遍歴 (Mac OS X の時代へ)

今回も懲りることなく、普通の人にはどーでもいいこだわりを書きますよdelicious

iMac DV Special Edition (2001年購入)

2001_imac_dv_se憧れのtwentieth anniversary Macintoshを手にしたまではよかったのですが、買った時点で発表から既に2年が経過しており、中身の古さは否めませんでしたsweat01。しかし、速さよりもデザイン重視なので大して気にもせず、CPUのアップグレードカードによるドーピングwrenchで快適に使っていました。ところが、数年来待ち続けた待望の次世代OSであるMac OS Xが動かないことが決定的となり、最新機種への買い替えを決心しました。

でも、お金がないsweat02。そこで、twentieth anniversary Macintoshをオークションで売りに出し、そのお金で最新のiMacを買うことにしました。めでたくtwentieth anniversary Macintoshは182,000円で売れhappy02、これを元手に最上位機種であるiMac DV Special Editionを158,000円で購入しましたhappy01

初代iMacはファンの音が目立ったのですが、こいつはMac初のファンレス仕様で、とても静かだったのが印象的でした。最新のMac OS Xが動くのも嬉しかったのですが、FireWireが付いていたので、デジタルビデオカメラmovieと接続して、iMovieを使ってフルデジタルのビデオ編集ができるのが感動的でしたcrying。僕は高校生のときに放送部でVHS(古っsign01)を使ってアナログのビデオ編集をしていただけに、感慨もひとしおでしたconfident。記念に息子タイガの誕生直後から2歳までの映像をダイジェスト版として編集し、3分弱のムービーを作りました。

前世代Macの集大成であるtwentieth anniversary Macintoshが選ばれたオーナーという当別な気分に浸らせてくれたのに対して、万人に訪れた新世代の幕開けを体験させてくれたのがこいつでした。

PowerBook G4 (2002年購入)

2002_powerbook_g4 iMac DV Special Edition自体は気に入っていたのですが、自宅を無線LANにして、ノート型のMacを好きな部屋で使いたいなぁと思い、品定めを開始。iBookもいいけど、どうせならiMac DV Special Editionよりも速くてデザインのいいやつにということで、PowerBook G4が欲しくなってしまいました。

でも、発売当初の価格はなんと398,000円bearing。当然ですが、そんなお金はありませんsweat01。オークションでiMac DV Special Editionを81,000円で売ると同時に、新品同様の中古に狙いを定めて1年落ちのPowerBook G4を190,000円で落札しましたhappy01

開封一番の印象は、薄っsign01、重っsign03、でした。でも、ワイヤレスで好きな場所で使える便利さは、一度体験するとやめられません。これ以降、我が家のMacはずっとノート型のモデルです。

初代iMacと共にドラマや映画でよく使われたモデルで、お洒落な生活を演出する小道具としていろんな場面でお目にかかりました。もちろん、僕もとても好きなデザインでした。まぁ、さすがに最新機種と比べると、デザイン的な古くささは感じますけれど。

僕が使わなくなってからは、息子タイガ用のMacとなり、2007年まで使ってました。しかし、最期は無惨な姿になってしまい、本当にかわいそうでしたweep。元々、液晶のバックライトが不調でチカチカしていたのに加え、何をしたのかわかりませんが、ヒンジ部分にひびが入り、液晶部分が閉じなくなってしまったのですshockタイガ以外に使う人はいないにもかかわらず、

僕「何をしたのっannoy
子「えぇ、うち知らなぁいgawk

としらばっくれます。この日を境に、タイガにはバッテリーが切れるまでの時間貸しとなり、毎晩、僕の手元に戻って来ることになりました。


Mac遍歴 (番外編)

今回は息子タイガ用に購入したMacのお話です。

iBook (2003年購入)

2003_ibook 息子タイガMacを使い始めたのは3歳(2001年)の頃でした。使うと言っても、まずはゲームからですけれど。4歳(2002年)を過ぎた頃には日本語も堪能になり、自己主張もするようになりました。で、僕のPowerBook G4を占領してCro-Mag RallyとかAirburstをやり続ける訳です。そして、親子でPowerBook G4の奪い合いangry

これじゃ好きなときに落ち着いてMacを使えないsign03 という訳で、タイガ用に中古で安いノート型のMacを調達することにしました。Mac OS Xが動けば何でもよかったのですが、オークションで見つけたiBookを3万円くらいで落札しました。色はグラファイト(写真下)です。

安いだけあって、実物は傷だらけだし、おまけにタバコ臭かったcrying。でも、タイガが手荒に使っても気にならないという面ではお気楽でした。子供を意識して作ったのか、ヒンジ部分に手で持ち運ぶための取っ手が付いてて、これは便利でしたflair。ただ、子供はおろか、大人が持っても重かったのは、やっぱりアメリカ人の考える製品だなぁと思いました。調べてみたら3kgもありますsweat01

タイガiBookMacの世界に足を踏み入れたのですが、DVDを見られないのと、遅過ぎてゲームがまともに動かなかったため、僕がPowerBook G4タイガに譲ったタイミングで、iBookはソフマップに5,570円で買い取ってもらいました。